注文住宅の土地探しガイド|土地探しの方法と手順、良い土地を見つけるためのコツを解説

住まいづくりのヒント

土地探しってどうやればいいのかな?

土地探しにはいくつかの方法があります。

土地探しは理想の住まいを手に入れるための第一歩です。

しかし「土地探しの方法がわからない」「何から手をつければいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、注文住宅の土地の探しの手順や方法、良い土地を見つけるためのコツをわかりやすくまとめました。

土地探しの手順と流れ

注文住宅の土地探しをスムーズにすすめるために、まずは手順と流れを整理しておきましょう。

住まいづくりのイメージをする

注文住宅の土地探しをはじめる前に、どのような家にしたいか、どのようなエリアに住みたいかを家族で話し合いイメージしてみましょう。

2階建てがいいのか、平屋がいいのか、生活に便利なエリアがいいのか、自然豊かなエリアがいいのかなど、イメージが具体的であるほど土地探しはスムーズになります。

自分たちの理想だけでなく「今の生活で困っていることはなにか」もあわせて考えるのがコツです。

希望条件に優先順位をつける

住まいづくりのイメージが固まってきたら、希望条件をリストアップします。

希望条件のなかでも「これだけはゆずれない」というものを第一条件にします。ほかの条件についても、できるだけ明確に優先順位をつけておきましょう。

また、土地探しを進めていくなかで知らなかったことが色々と出てきます。そのようなときは家族で話し合い優先順位を考えなおすことが大切です。

予算を決める

全体の予算のうち、どのくらいの費用を土地にかけるのかを決めましょう。

建物にかける資金が不足しないよう、ハウスメーカーに相談しながら予算を考えるのがコツです。一般的には、予算全体の30%程度が土地の費用の目安になります。

土地探しをスタートする

条件と予算が決まったら、土地探しをスタートしましょう。

土地探しは1つの方法にこだわらず、さまざまな方法を試してみることがおすすめです。 また、更地(建物がない土地)だけでなく、古家付き土地も候補に入れると選択肢が広がります。

土地探しにかかる期間は4か月~12か月程度といわれます。 注文住宅の購入を決断したらできるだけ早く土地探しを始めましょう。

気になる土地の調査をする

気になる土地が見つかったら、住宅向けの土地なのかを確認しましょう。 ハザードマップや古地図で「その土地にどんな災害リスクがあるのか」を調べることも大切です。

同じ土地であっても、平日か週末か、昼か夜かによって周辺状況は変わります。土地の下見は時間帯をずらして複数回おこなうことが、住みはじめてから後悔しないためのコツです。

土地の売買契約を結ぶ

購入する土地が決まったら、売買契約を結びます。

一般的に、土地の契約には土地代の5~10%くらいの手付金が必要です。 また、土地の購入にはまとまったお金が必要ですが、この時点では住宅ローンを利用できません。

これらを自己資金でまかなえない場合は、つなぎ融資を利用します。

つなぎ融資の手続きをする

住宅ローンが利用できるのは、注文住宅の引き渡しのタイミングです。しかし、土地代と建築費用をすべて自己資金でまかなえる方はほとんどいません。

そこで、多くの方は住宅ローンが利用できるまで、一時的に費用を立て替えてくれる「つなぎ融資」を利用します。

金利は2%~4%と高めに設定されていますが、注文住宅の引き渡しのときに住宅ローンで一括返済できます。

流れがわかっているとスケジュールが立てやすいですね。

注文住宅の土地探しの方法とは?

注文住宅の土地探しにはいろいろな方法があります。

先入観にとらわれず、できるだけ多くの方法を試してみましょう。

自分で探す

インターネットを利用すれば、さまざまなエリアの土地を探せます。 遠いところに家を建てるつもりであれば、まずインターネットで情報を集めるのが良いかもしれません。

ただし、条件の良い土地、人気エリアの土地は、インターネット上に掲載される前に売れてしまうことがほとんどです。

不動産会社にいく

注文住宅を建てたいエリアの不動産会社に土地探しを依頼する方法もあります。

契約するときに仲介手数料が発生しますが、その不動産会社しか知らない未公開土地情報をもっていることがあります。できるだけ多くの不動産会社をまわって、土地の情報を集めてみましょう。

ハウスメーカーに依頼する

ハウスメーカーは注文住宅を建てるだけでなく、土地探しの手伝いも受け付けてくれます。また、ハウスメーカーが土地を販売していることもあります。

家づくりの予算設定がしやすいので、比較的安心な土地探しの方法です。

無料相談カウンターを利用する

スーモカウンターなどに住まいづくりの相談する方法です。

土地探しを専門にしているわけではありませんが、希望条件の聞きとりをしながら、土地探しに強いハウスメーカーを紹介してもらえます。

また、窓口担当者がハウスメーカーや不動産会社から仕入れた、未公開土地情報をもっているケースもあります。

注文住宅の土地探しの注意点

注文住宅の土地探しをするときは、次のポイントに注意しましょう。

建ぺい率と容積率

建ぺい率とは、土地面積のうち、建築面積が占める割合をあらわすものです。 容積率とは、土地面積のうち、延べ床面積が占める割合をあらわすものです。

建ぺい率と容積率には上限が決められているので、その土地に希望通りの注文住宅が建てられるとは限りません。 土地探しをするときは、建ぺい率と容積率を忘れずに確認しましょう。

地目と用途地域

地目とは、土地の形状や使用目的をあらわすものです。用途地域とは、その土地にどんな建物を建てられるのかをあらわすものです。

地目や用途地域によっては、そもそも住宅が建てられない場合があるので、こちらも忘れずに確認しておきましょう。

すべての希望がかなう土地はない

マイホームは一生に一度のおおきな買い物になることがほとんどです。そのため、条件にこだわりすぎて土地探しがすすまなくなってしまうケースが多いのです。

また、条件の良い土地ほど早く売れてしまうので、迷っているうちに選択肢が減ってしまう可能性もあります。

自分たちの希望が100%かなう土地を探すのは現実的ではありません。条件を厳しくしすぎないことも良い土地に出会うためのコツです。

あらかじめ期限を決めてから、土地探しを始めるのがおすすめです。

まとめ

良い土地が見つかるかは運やタイミングの要素も大きいので、土地探しに時間がかかってしまうことも珍しくありません。注文住宅の購入を決断したら、できるだけ早く土地探しを始めましょう。

今回のおさらい
  • どのような住まいにしたいかを具体的にイメージする
  • 希望条件には優先順位をつける
  • 土地の購入予算はハウスメーカーに相談しながら決める
  • 先入観をもたずにいろいろな方法で土地探しをする
  • 気になる土地が見つかったら災害リスクや周辺環境をチェックする
  • 建ぺい率と容積率、地目と用途地域も忘れずにチェックする
  • 希望条件が100%かなう土地を探すのは現実的ではない

希望条件や予算がまとまらない場合は、スーモカウンターに相談するのがおすすめです。

聞き取りをおこないながら、自分たちにとって最適な住まいづくりのプランを提案してもらえます。

この記事を書いた人
はと

住宅・不動産系メディアで働くwebライター。住まいづくりのヒントや普段の生活に役立つ情報を発信中。自身もミサワホーム注文住宅のオーナーで、28坪の小さな平屋に家族4人で暮らしている。

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